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ユニセフ(国連児童基金)・WHO(世界保健機関)は、小児保健、子どもの幸せにとって、最も必要なものは母乳育児であるという基本的理解のもとで、1989年3月に世界中の産科施設に対して「母乳育児を成功させるための10ケ条」という共同宣言を勧告しました。 | |||
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1991年7月、開発途上国の乳幼児の健康維持をはかることを目的として、10ケ条を採用して実践する産科施設を「赤ちゃんにやさしい病院」(Baby Friendly Hospital:BFH)に認定するという方針を決め、母乳育児のさらなるキャンペーンを展開しました。 | |||
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BFHの世界第1号は、わが国の国立岡山病院が1991年12月に認定されました。故 山内逸郎先生の20余年にわたる母乳推進の1つの大きな成果といえるのがこのBFHであり、それが母乳支援組織の頂点ともなっています。 | |||
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現在、世界でBFH認定施設は1万5千近いが、わが国ではまだわずか17施設でしかありません。ユニセフ・WHOが推進する母乳育児の原点は、先進国としての日本の現状には通用しないという声もありますが、わが国では途上国と違った意味で母乳育児の重要性は全く変わらないか、あるいはそれ以上ともいえます。すなわち、基本的には、母乳育児を通して母子の絆の形成を支援することにあり、「赤ちゃんにやさしい病院」とは、お母さんにもやさしいことを意味し、Mothering the Mother の概念を支援し実践することを意味しています。 | |||
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橋本 武夫(聖マリア病院母子総合医療センター長 : 日本母乳の会運営委員長) | ||
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「赤ちゃんにやさしい病院」がすすめる母乳育児 | |
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PERINATAL CARE . 1999 Jul.Vol.18.NO.7.7p より抜粋させてもらいました |
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(ユニセフ・WHOによる共同声明) |
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この10カ条は、お母さんが赤ちゃんを母乳で育てられるように、産科施設とそこで働く職員が実行すべきことを具体的に示したものです | |
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1. |
母乳育児推進の方針を文章にして、すべての関係職員がいつでも確認できるようにしましょう。 |
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2. |
この方針を実施するうえで必要な知識と技術をすべての関係職員に指導しましょう。 |
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3. |
すべての妊婦さんに母乳で育てる利点とその方法を教えましょう。 |
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4. |
お母さんを助けて、分娩後30分以内に赤ちゃんに母乳をあげられるようにしましょう。 |
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5. |
母乳の飲ませかたをお母さんに実地に指導しましょう。また、もし赤ちゃんとお母さんが離れる場合にも、お母さんに母乳の分泌維持の方法を教えましょう。 |
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6. |
医学的に必要でないかぎり、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないようにしましょう。 |
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7. |
お母さんと赤ちゃんが一緒にいられるように、終日、母子同室を実施しましょう。 |
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8. |
赤ちゃんが欲しがるときは、いつでもお母さんが母乳を飲ませてあげられるようにしましょう。 |
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9. |
母乳で育てている赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないようにしましょう。 |
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10. |
母乳で育てるお母さんのために支援グループ作りを助け、お母さんが退院する時にそれらのグループを紹介しましょう。 |