あかちゃんについてのお話

くまがい産婦人科医院

 あかちゃん検診担当小児科医

 医療法人 大在こどもクリニック

      院長 澤口 博人

さわじぃ

大分市横田1丁目13番17号

tel.097-593--3303

fax.097-593-3389

保温について

あかちゃんの体温調節は未熟なため、気温・着せ方に影響をうけやすいです。ですから、夏は27〜28℃くらいに、冬は20℃くらいに保ってあげることができれば室内は薄着で過ごせます。

 冷暖房器具は室温を一定に保つために使用するのは良いと思います。

 暖房は空気が乾いて鼻づまりの原因になりますので50%をめどに加湿することをおすすめします。

 

皮膚の清潔・沐浴について

 乳児は体の代謝が活発で、汗・便・尿で皮膚が汚れやすいです。

そのため、身体の清潔を保つために沐浴をします。お湯の温度は38〜40℃がよいです。

 あかちゃん用の市販の沐浴剤は問題ありませんが、成人用の入浴剤はあかちゃんの皮膚には刺激が強すぎるため使用しないで下さい。

 ベビーパウダーは使っても良いですが、皮膚がじゅくじゅくしているところ、かぶれているところには使わないで下さい。

よく見られる症状・状態

1.正しい体温計測の方法について

 脇の下で測るのが安定してよいです。耳・首で測ると安定しません。

 正常体温は36.5〜37.5℃ですが、日頃から体温を測っておいて平熱を把握しておいて下さい。

2.いつ乳・嘔吐について

飲んだおっぱいが口からタラタラとこぼれるのを「いつ乳」といい、全く問題ありません。

 飲むたびに吐いてしまう場合は、消化器の異常、髄膜炎のような感染症などが考えられ、診察、治療が必要です。

 ただし、ゲボッと吐いて機嫌が良い場合は、ゲップをしそこねて吐いていることが多く、様子をみて続かなければ問題ありません。

 

3.黄疸について

 あかちゃんの黄疸は必ずみられる現象です。ほとんどの場合は、新生児黄疸といって、あかちゃんの消化機能の未熟性による黄疸で、1ヶ月以内に改善します。

 ただし、母乳栄養児は2ヶ月頃まで続く場合があります。

 

 

4.発疹について

乳児湿疹

あかちゃんにできる小さな赤い発疹は、乳児湿疹で、清潔に保つことにより改善します。

脂漏性湿疹

俗称カリといって眉毛や頭にロウがくっついたようなパリパリした湿疹です。自然に治りますが、湿疹が広範囲に及んでいる場合は軟膏を塗っていただくことがあります。

アトピー性皮膚炎

耳切れやほっぺのジュクジュクした発疹が繰り返す場合はアトピー性皮膚炎です。お近くの皮膚科、小児科で治療を受けてください。保湿などのスキンケアが第一で、かゆみ対策、発疹の治療は状態によってしていきます。

5.夜泣きについて

夜間に乳幼児が泣くことを反復し、両親の生活がさまたげられます。

生後6〜9ヶ月の乳児に最も多く、大部分は生理的な現象です。

 

6.病院にかかるタイミング

◎38℃以上の発熱があり、母乳を飲んでもやはり発熱が続く場合。

◎咳がひどくて眠れない、母乳を飲めない場合。

◎鼻づまりが苦しくて眠れない、母乳を飲めない場合。

◎発疹がひどくなって機嫌が悪い場合。

◎母乳を飲むたびにほとんど吐いてしまい、機嫌が悪い場合。

◎下痢が続き、ぐったりして母乳を飲む元気が無い場合。

は、病院で受診して下さい。

一般生活について

1.寝かせ方について

◎毎日の生活リズムをつくり、睡眠時間を一定にして下さい。

◎おだやかな気持ちで毎日を安心して寝つけるように、優しくあかちゃんと接して下さい。

◎室内の環境温度を整えて下さい。

◎窒息を防ぐため、ふわふわで柔らかく、体や顔が埋もれてしまうような敷布団はさけ、寝返りのしやすいある程度弾力のある堅めの物を選んで下さい。

◎うつぶせ寝は、特別に指導された場合以外は、避けて下さい。

2.外出や旅行について

◎原則として旅行は生後3ヶ月以内は避けた方が良いです。

◎衣服は帽子・靴なども子供の成長発達や季節に合った物を準備して下さい。

◎直射日光や厳寒、強風の戸外に長時間さらされぬように注意して下さい。

◎3ヶ月以内に飛行機で移動する必要がある場合、着陸前に耳が詰まった感じになります。あかちゃんも同じ状態になりますが、乳首を吸わせることでより楽になります。

その他

1.予防接種について

生後3ヶ月より

 3種混合(百日咳・ジフテリア・破傷風)

 ポリオ

 BCG

が接種できます。

1才を過ぎると、

 麻疹

 風疹ワクチン

が接種できます。

3才を過ぎると

 日本脳炎ワクチン

が接種できます。

 お母さんがイライラすると、あかちゃんに伝わり、あかちゃんもイライラして泣いてしまいます。ご家族に協力してもらって、お母さんがリラックスできる環境づくりを心がけて下さい。

 あかちゃんは宝物です。家族皆で慈しんで育ててあげて下さい。